石垣山一夜城―見下ろされた籠城戦
歴史事件
小田原城を囲んだ秀吉は、対岸の笠懸山に本陣となる城を築かせた。約4万人を動員し、80日をかけて築いたこの城は、周囲の木々を完成まで意図的に残しておき、完成と同時に一斉に伐採したと伝わる。城中の北条方からは、まるで一夜のうちに山の上に城が出現したように見えたという。これが「石垣山一夜城」という呼び名の由来である。実際には一夜で建てられたわけではないが、それでもこの演出は、後北条氏の戦意を大きく削いだとされる。秀吉はここに淀殿や千利休までも呼び寄せ、茶会を開く余裕すら見せつけた。約10日後、後北条氏は降伏。奥州の平定を残すのみとなった秀吉の天下統一は、この山の上から、事実上の完成へと向かっていった。
登場人物
豊臣秀吉
見るスポット
石垣山一夜城
見る旅の物語